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桜エビの名産地で途中下車

もう、大分日が経ってしまいましたが、帰省からの途中下車旅、書きかけてたのでアップします。

休暇最後の日、東京に帰る朝は最高にいいお天気。

東海道線で眩い海をのぞみながら帰れそうです。

本日の途中下車駅は「桜エビ」で有名な由比駅。

前々から降りてみたかった駅です。

この日は朝早く出て来たので薩埵峠に登って富士山を眺めるには時間が十分ありました。

駅を降りると早速、桜エビが迎えてくれます。
薩埵峠は桜エビ通りとは逆方向、西側の興津駅の方に向かいます。

しばらくは東海道の宿場町の名残をところどころに残す街並みを通り、しばらく進むと急坂が現れます。

車だとちょっと怖いくらいの急坂。

おそらく峠に向かっているだろうバイクや自転車によく追い抜かれましたが、歩いている人は、地元の人らしき人以外は見かけませんでした。

でも時折駿河湾を眺めながらの片道3キロ程度の道のりは、このようないいお天気だと最高に気持ちよいです。


坂がはじまってからは斜面に柑橘類や枇杷の木がたくさん植わっていました。


みかん、夏みかん、デコボン?、レモンなど様々な種類の柑橘を見かけました。

途中、山側斜面の下に大きな里芋のようなものが。
その横にはその茎を切り取ったものが積み上げられていて。「お持ちください」とかかれていました。

「ハスイモ」のようです。

高知を旅した時によく田舎寿司でいただきました。黄緑色が見た目にも綺麗で、さっぱりとお酢によく合って美味しくいただいた記憶があります。高知では「リュウキュウ」と呼ばれています。
植わっている草姿を見たのは初めてです。

車で来ていればもち帰りたいところですが、この後の行程も長いので、持ち帰るのは難しいですね。

さて、そうこう歩いているうちに峠に到着すると、あ、ついてたの?って感じ。

峠の頂上といった感じでなくて、わりとなだらかなところで、気がついたら峠の目印の前に立っていました。

峠から駿河湾の東側に目をやると富士山と青い空、さらに深いブルーの駿河湾の三段ブルーがとても綺麗です。

峠をさらに興津側に進んだところに駐車場とトイレがあったのでそこまで進みます。

ベンチがあり、ちょっとした展望エリアになっていたので少し休憩。


無人販売所にみかんがあり、買って喉を潤しました。

みかん畑の作業小屋がいい味だしてます

すぐ隣のみかん畑で作業をされていた年配のご夫婦に話を伺うと、「こんなに天気がよくて富士山が綺麗に見える日は年間とおしてそんなにない」のだそうです。

今日はここに来て正解だったようです。

さて、駅まで戻ってくると、朝からみかんくらいしか食べていないので、流石にお腹が減ってきました。

とりあえず、ご飯やさん目指して港側に歩いて向かいます。

由比駅の入口は北口しかありません。
港がある線路の南側に抜ける通路が近くになく、かなり遠回りしないと港側にいけなかったのですが、頑張って歩きました。

港の内海では、釣糸を垂らしている人がけっこういましたよ。(写真の逆側に)

線路と国道の間にある「ご飯や さくら」さんでお昼を。

「本日の定食」。

知らずに頼んだらすごいのが、出てきました。

本日の定食

これで一人前。でっかいのはタチウオのフライ。さらにその下にあじフライがもうひとつ隠れています。

桜エビのかき揚げサクサク食感で美味しくいただきました。刺身や茹でしらすもついています。
タチウオ、あじフライと揚げ物続きで食べ進めるにつれ、少しずつお腹が膨らんできました。。

それなりに歩いたのでお腹はしっかりすいていましたが、お腹いっぱい、大満足です。

駅まで下る途中、街道沿いの旧家のこの看板を読んでみて、あ、そう言えば今回の途中下車旅、昔の人の旅の仕方だ、とふと思いました。

昔の人は本当の目的地まで何日もかけて歩き、途中途中で楽しみを見つけ、少しだけ寄り道しながら、進んでいく。

昔から歌川広重の絵で有名だった薩埵峠からの富士山もそんな旅人の癒しポイントだったようです。

そんな昔をイメージしてみると、こんな旅もいいなと思う。

交通の便が良くなって、旅自体が目的で行きたいところに直行できる現在って、それはそれで楽しいのだけれど、ちょっとつまらない。

時間をかけて、何度も乗り換えて、車窓からの景色をぼーっと眺めて、それだけでも十分楽しいのです。

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